【売約済】ブレンデル／ベートーヴェン：3大ピアノ・ソナタ集《月光・悲愴・熱情》

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商品の説明

ベートーヴェン
①ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調作品27-2 「月光」
②ピアノ・ソナタ第８番ハ短調作品13 「悲愴」
③ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調作品57「熱情」

アルフレート・ブレンデル（ピアノ）
録音：1972.1975.1970年

現代のベートーヴェン演奏においても最高峰に位置するブレンデルの2度目のピアノ・ソナタ全集から、いわゆる3大ソナタをカップリングした決定盤です。19世紀的な装飾をはぎとり、ブレンデルの艶やかな美しいピアノは、ベートーヴェンの青春と晩年を俯瞰する洞察力をもって成された素晴らしい演奏です。

ピアノソナタ第14番の「月光」はブルーネットの可憐な少女ジュリエッタへの思いやスイスのルツェルン湖の月光にたゆとう小舟のごとく、と歌われる幻想的な旋律の一つ一つがまろやかな歌を秘めた美しさである。ピアノソナタ第8番「悲愴」は、ベートーヴェン自身が名づけたといわれる傑作であるが、青年期の哀愁に似た悲しみを深く掘り下げた感情が、第二楽章の天国的な平明さをもった歓びが語られる。最終楽章はロンド形式で愛らしさも見せる。ピアノソナタ第23番「熱情」は、ベートーヴェンの晩年に至って極めて内省的な情熱が燃える。「運命の動機」のようなやや粗暴な感じの激情が、嵐の前触れのような不気味な第一主題の静けさから一転する。実に緊迫した終結部の後、第二楽章では、華麗で恍惚とした表情も見られる。第三楽章の情熱の奔流する劇的なすさまじい熱っぽさが強烈である。

ブレンデルの演奏での特筆すべきはピアノの音のきれいさです。やわらかくて芯があります。丸い艶と硬質な輝きのバランスが良く、モーツァルトの協奏曲など、緩徐楽章などたっぷりやり過ぎだと思いながらもついこの音のきれいさに惹かれてかけていたことを思い出します。ベートーヴェンのソナタも力づくでない方が疲れないと感じる人、細やかなニュアンスが欲しくて、なおかつこのブレンデル独特の感情世界が好みに合う人にとっては、これは最高に完成度の高い演奏だと思います。悪く言うところがどこにも見当たりません。

国内盤、帯無し 7
盤面うすいすれありますが再生問題無し

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